アイドルと「自分」、アイドルとは何だろう

日本にはアイドル、特にアイドルグループがたくさん存在する。
だれでもアイドルに会うことができ、触れることができ、
すべての女の子はなろうと思えばなることができる。

そんな風になんとも身近な存在に感じている人も少なくないはずだ。
正統派のアイドルは今やほぼ存在せず、個性を前面に押し出したグループも多い。

そうしてアイドルグループが乱立していることで、人々は「自分」の
人間性や趣味に合う、「自分」の求める形の”アイドル”に出会うことができる。

それ故に広く人々に受け入れられ、今の日本の音楽界をアイドルなくして
語ることはできない。むしろアイドル性を持たない人を探すことのほうが難しい。

という状況にまでなったのではないか。
また、日本でのアイドルは、完成されたものをただ鑑賞するのではなく、
未完成な発展途中のものの成長を見守り、時にともに努力する。

そんな形をとることが多い。これは世界的に見ても珍しい。
しかし、日本では受け入れられた。その理由もやはり「自分」をアイドル達に重ね、
アイドルを「自分」に重ねることでアイドルを自分の求める形に
変化させることではないか。

そもそもアイドルとは語源をたどると英語の”idol”。意味は「偶像」などの
神的要素の強い言葉だった。そしてもっとさかのぼるとラテン語の”idola”。

意味は同じくして「偶像」だが、もう一つ「幻影」とも訳される。

アイドルは熱狂的なファンから崇拝されている存在である。
しかし実際は崇拝されているのは一人一人が自分の見たいものを
映す「幻影」なのかもしれない。

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